牢屋でやせるダイエット中島 らも
青春出版社 刊
発売日 2005-06-09
翌年に亡くなったのは逮捕、拘留のショックもあったのでは… 2005-
06-28
らもさんは高血圧症だったが逮捕直後に血圧を下げるクスリを貰えなかっ
たことで、血圧が230以上にあがってしまったという。しかも、これは医師の
治療を受けられた直後なので、ピーク時にはもっと上がっていた可能性が高
く、本人曰く臨死体験に近い状態だったという。その時の医師によると血圧
というのは「二百五十を超えて生きている人は見たことがないです。たいて
い、それまでに死んでいます」(p.42)とのこと。
そんな中で割とマジメに書いているのが時間に関する考察「人の一生は、
あり余る時間との戦い」(p.112)。「楽しい時間はあっという間に過ぎる。退
屈な時間はじりじりとしか進まない。時間を早く進ませるために、人は楽し
さを求めるのではないか。これがおれのたどりついた答えだ」(p.116)、「生
きているということは、すなわち時間という監獄の中に入れられているよう
なものではないか。時間から釈放されることはありえない。あるとすれば、
それは死ぬということだけだ」(p.118)あたりはさえているな、と。
釈放された日、ケイバーでバカ話をして飲んだ後、勘定は「今日はいい
わ、らもちゃん」ということで出所祝いでタダにしてもらったという話もな
かなかいいなぁ。ちゃんとこういうシステムがちゃんと働いているというの
は、なんか泣けてくる(p.164)。
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
拘置生活22日。誰ともしゃべれない。独房での葛藤の中で考えたことの
数々。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中島 らも
1952年、兵庫県尼崎市生まれ。大阪芸術大学放送学科卒業。92年『今夜、す
べてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞、94年『ガダラの豚』で第47回
日本推理作家協会賞(長編部門)をそれぞれ受賞。作家活動のほか、劇団「笑
殺劇団リリパットアーミー」やロックバンド「PISS」を結成。2004年7月26
日、転落事故による脳挫傷などのため急逝、享年52歳(本データはこの書籍が
刊行された当時に掲載されていたものです)
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